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電通22時消灯で残業抑制策 [ニュース]

世間的に、広告関連業は残業や休日出勤など当たり前という考えが以前から存在し、社内や業界内でさえ、いわゆる「寝てない自慢」や「残業自慢」は日常茶飯事で、挨拶代わりのようなものだ。

昔勤めていた代理店では、制作や業務の人間がデータの入稿下版になると、てっぺんを過ぎたり寝袋で事務所に泊まることなどざらだったが、やりがいや責任を感じていたため、ほぼ全ての人間がそのことについて不平不満を口にすることは一切なかった。

企業により業務内容などが違うため一概には言えないが、やりたくない仕事を押しつけられ月100時間以上の時間外労働を強いられるのであれば、それは苦痛の他何物でも無いだろう。本当に自分にとってやりがいがあり、成し遂げることで喜びを感じられるような仕事なのであれば話は別だが。

電通は広告業界最大手で知らない人の方が少ない大企業である。一流大学を出たエリートばかりが集い、取り扱う仕事内容も恐らく気を遣うようなハードなものばかりなのだろう。

社員の自殺による残業抑制策として、夜10時から翌日の朝5時までは一切電気を付けられず消灯しなければならないらしい。机にあるスタンドすら点灯させることは出来ないそうだ。つまり社員に残業させず早めの帰宅を促しているのだろうが、現代はパソコンさえあれば場所関係なく仕事が出来る世の中であることを忘れてはならない。
会社を早く出たからと言っても、場所を変えて仕事を続けることはでき、そこまで監視することは不可能と言える。データを保存した記憶メディアさえあれば、例えばインターネットカフェなどで仕事の続きをすることは出来る。会社人である以上、任されている仕事をどんな理由があっても、ほっぽり出すようなことは出来ないだろう。

また、朝の5時までは点灯させられない分、朝5時になるとビルのあちこちで部屋の明かりがすでに点灯され、仕事を始めているという。これまで積み上げられた悪い体質を一気に変えることなど、絶対に不可能だと思う。

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