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パチンコ・パチスロ出玉規制ではギャンブル依存症対策にならない [ニュース]

昨年のIR法案成立に伴い、ギャンブル依存症対策の一環として、
警視庁はパチンコで得られる儲けの上限を、5万円以下とする方針を固めた。
果たしてギャンブル依存症対策として十分なのだろうか?

ギャンブルにはまったことのある人間として言わせてもらえば、不十分だ。
非常に短絡的かつ浅薄な考え方であり、決めるにあたり専門家や依存症患者など
数多くの人間の意見を参考に方針を決めたのだろうか?


「まずは、負けることから始まる」
これがギャンブルの鉄則である。
たとえば競馬や競艇・オートレースなどの公営ギャンブルでも、
まずは予想してマークシートに記入の上、必要な金額を投入して投票券を購入する。
つまり、まずは勝つところから始まるギャンブルなど存在しないことが大前提。

現代のパチンコ台において、1万円以内で大当たりが来る台は運が良いと言える。
ひとつの台で、最低でも2万円や3万円投入しないと大当たりは引けないょ。
プレイヤーの頭の片隅には、少なからずこんな考えがあるはずだ。

ココにこそ問題がある。
依存傾向にある人の大半は、負けた分を取り戻すために打ち続けようとする。
最初にお金を投入してから大当たりが来るまで3万円も5万円も掛かれば
それを取り返すために、お金を借りてでも大当たりを引こうとするだろう。

つまり、勝ってから得られる出玉やメダル数の上限を決めることより、
如何に初期投資の額を少なく抑えるかの方が重要なのだ。

それは、上記の通り勝ってから始まるギャンブルは存在しないから。
いきなり受け皿に玉やメダルが用意されていれば、それはうれしいが。



そして、パチンコ台の設定値や確率の問題を何とかした方がいい。
設定するのはパチンコ店だが、台を作るのはメーカーなのだから
初期段階でハマりすぎないような設定に変えるべきである。

一般的に1/365だとか1/296など、大当たり確率は存在するが、
365回まわせば1回は大当たりが来るというものではなく、あくまで理論値だ。
これ以上回せば1回は大当たりが来る「天井」が設けてある台などは
最低でもそこまで打ってみることだって考えられる。
一体どれ程お金を投入することが予想されるだろうか?

また、パチンコ店は朝10時から閉店まで12時間近く打ち続けられるので、
営業時間を大幅に短縮すれば、打てる時間も減り効果も望めるのでは?

どうしても熱くなりやすい性格の人は自暴自棄にもなりやすく、
本当は必要なお金でも、取り返したいために使ってしまう。
その原因は何か?最初に大負けしてしまい、それを取り返そうとするから。

今後もパチンコ店の存続を認め、ギャンブル依存症を考えるのであれば、
まずは大負けをさせないシステムへの変更を考えるべきだろう。
負けを取り返すという考え方がある以上、後悔しない程度の負けに抑え
熱くさせすぎない工夫が必要である。


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