中国の反日デモが激化の傾向

連日続く尖閣諸島を巡る中国の反日デモは一向に収まりを見せない。
現地の日本企業は多大なる被害を受け、その損失は計り知れない。
商品や建物などではなくプライドや人間自体をも踏みにじる悪質きわまりない行為に
憎悪を通り越して薄ら笑いを浮かべてしまう。

中国では普段から日中戦争を模したドラマがことあるごとに流れているようで、
それを幼い頃から見ている中国人にしてみれば日本は悪魔であるとの認識に至ることは
不思議なことではない。教育や家庭の日常などですり込まれてきた情報は
すぐに消えることはない。時として親日派の人間を目にすることはあるがほんの一部である。

しかしながら映像を見る限り暴動に参加しながら片手にカメラ付き携帯を手にしたり
上空のヘリなどに手を振ったりと、ただ参加すること集まること自体に意義を感じ
内容そのものをわかった上で参加しているのかどうかもわかったものではない。

情報化社会の中でブログやツイッターなど情報をすぐに流せて手に出来ることにより
数十年前には考えられない規模とスピードで人が集まり暴徒化する。
感情をむき出しにして暴力や軍事力などで行動をあらわにすることがよいのか
日本のように関心があるのかないのか全く行動を採らないおとなしい体制がよいのか
それ自体は国民性や生活環境・教育など様々な要因や社会的背景があるために
一概には言い難い部分があるものの、「尖閣諸島」という命題に対して考えた場合に
例えば、何の情報もない状態で見た場合に本気になって暴動なりデモなりをおこして
守ろうと立ち上がっている方がやはり目を引くであろうし何となく本気であるように感じる。

そして教育というのは非常に大切であると常々痛感させられる。
中国や韓国の国内でどのような対日本の教育がなされているかは定かではないが、
たとえ自国寄りの間違った教育が行われていたとしても、例えば尖閣や竹島のような
どこの領土なのかすら教育されてきていない日本に比べれば情報量が違う。
我々日本人からすれば、私を含めてほとんどの人間が今回の騒動が起こったことにより
尖閣諸島や竹島について関心を持ち始めたのではないだろうか？

現状としてはそれぞれの領土がどのような歴史をたどり現在に至ったのかということを
動画サイトや関連サイトにより自ら調べて知るしか方法はない。
つまり我々日本人は中国や韓国のような行動を採ることが出来ない。
それは穏やかな国民性によるものではなく、情報量が圧倒的に少なく知識がないために
どのように怒ればよいのかわかっていないからに他ならない。

そして本来ならば政治家がもっと国民を巻き込んで正しい情報を提供し、国民全てが
同じ情報を共有する必要があるにもかかわらず、全くその傾向はうかがえない。
これが日本の政治家は国民のための政治ではなく、政治家のための政治をしていると
いわれる原因である。

今回の隣国に対しての領土問題が起こった時点で、新聞やラジオその他のメディアを通して
連日繰り返しそのことに対する正しい情報を流すことで国民が一致団結できたのではないだろうか？
この一週間の間に中国では暴動が起き収拾がつかないほどのデモが繰り広げられている反面
日本ではアイドルの○○が、とかサッカーでどうとか本当に平和な国だなとしかいいようがない。

特に取り立てて同じような行動を採る必要性は全くないものの、やはり日本においては近年まれに見る
大きな問題のうちのひとつであるのだからもっと関心を持たなければならないのではないか。
報道機関やマスコミなども報道規制など日本においては何かと敏感な反応を示して
規制がかけられているのかわからないが、もっとチャラケタ番組ばかりを放送するのではなく、
本気で考えさせられる番組を放送してもらいたいと感じる。

また、政治家は自分たちだけで情報を何とかしようなどとせずに、もっと日本という国自体として
大きく物事をとらえなければ、いつまでたっても政治家のための政治からは脱却できない。
わからなければ国民に問いかけるぐらいのことはしてもよいのではないのか？
政治家とていち人間であり万能ではないことくらい我々はわかっているのだから。



中国や韓国でデモを繰り返し暴動を起こしている人々は、
日本にも中国人、韓国人が多数居るということを絶対に忘れてはならない。
あなた方の行き過ぎた行動によって、日本にいる彼らは肩身が狭い思いをしている。
日本人は彼らを傷つけたりはしない。中国や韓国の製品を排除したりするようなことはない。
日本を嫌うこと自体は問題ではないし国民が共有する情報である以上仕方がないが
企業などに対して大きな損害を与える行為からは何も生まれることはないし
将来的にはあなた方自体の損益にもなりかねないということを心に留めておくべきである。