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神戸市長選に再び助役(副市長)が [ニュース]

64年もの間、世襲制のごとく続く助役による市長が継続となった。その周辺の人間はホッと肩をなで下ろしたことだろう。
「自分たちの立場が危うくならなくて良かった」と言って。


神戸は今後も一切変ることなく、敷かれたレールの延長工事を今後も同じように進めるだけの、単調な街が続くだろう。おそらく、これまでの市長が続けてきた考え方や方法などをできる限り踏襲し、今後の神戸を変えることなく超保守的な、内々の市政を展開するのだろう。
せっかく関心を持ち、変革の時が来たと感じていたが、この結果を受けて非常にがっかりしている。


投票率も前回より5%しか変ることなく、全くの低調な投票率で終始した。おそらく神戸市民全体からすれば、市政に対して関心があるとか街づくりがどうとか、興味がないとかではなく、「気にもならないしそれが何?」という程度なのだろうと、数字を見てそう思う。
今回の選挙では、TSUTAYAに投票済証明持って行けば無料レンタルできたり、その他にも投票率を上げるための施策をさまざま試みるも、さほど浸透しなかったのか、結局功を奏することはなかった。


市民にしてみれば、「市」がどうのこうのよりも自分の日々の生活が大切というのもわかる、市のことは市長以下関係する人間達に任せているのだから、その人間がしっかりやってくれさえすれば何の文句もないという言い分もわかる。
しかしながら、あまりにも表面的な「アク」の部分だけに気を取られて、奥深くに沈む本当に大切な部分を全く見ない事には問題を感じる。



副市長に対して、自民・公明・民主など多数の推薦があり組織という塊としての得票で勝ったと言える。その上、前市長や有力政治家らも応援するなど、結局は、「市民の代表ではなく、市の代表」というスタンスを守りたいだけなのがもろに露呈した選挙結果となってしまった。
単純に考えただけでも、これだけの党から推薦を受けていれば、それら党に所属する議員に世話になってる企業があれば、企業をあげてその候補者に入れることになるし、党自体を応援している人たちも候補者の政策そこそこに、考えることなく入れるかもしれない。


神戸の住民には震災以降の市の考え方ややり方、ものの進め方などを自身の目で確かめて、真剣に考えることをしてほしかった。市民を蚊帳の外に置いて、市だけで物事を進めることで納得してきた今までのやり方を。

NHK放送の「ETV特集、復興はしたけれど」のような、今の真実を切り取ったような番組をどんどんと特集し、地上波で流したり、様々な媒体により取り上げるべきではないだろうか。
長田の町で真実を目の当たりにしている住民であれば、これまでの市のやり方に変革を与えることを望んだだろう。

神戸は一体何を守ろうとしているのだろうか?変革を恐れているのだろうか?

市長が替わっただけで全てが解決する問題ではないが、これまでと同じ道をただひたすらに進むことだけは避けるべきだと感じていた。だからこそ民間人の市長で風通しを良くすることが望ましかったが、結局「団体様の来客で個人客が遠慮する形になった」という図式か。


これで「民意が反映された結果」などと簡単に述べるべき事ではない。
組織として勝ち負けが決した選挙であって、神戸市民一人一人に対して真剣に考えてもらって出た答えではないことだけは確かだ。


選挙というのは一体何モノなのだろうか?
結局組織だけが有力で、そこで出た答えが直接すべての人間の意思だということになる。
考えれば考えるほど公平性が失われ、それ自体の意味するところが失われていく。

また、真剣に考えて投票しても1票、鉛筆転がして投票しても1票で、同等の価値を示す。
国民の義務を果たす必要性のみで投票場に足を運んでいる人たちも多数いるだろう。



本当に公平な選挙など存在しないのだろうか?



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